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3Dスキャニングのソフトウェアをご紹介

3Dスキャニングに必要なソフトウェアは主に4つです。それぞれのソフトで処理できる作業内容や特徴を理解することが、上達への近道です。

・点群処理ソフト

情報を取り込んだ際、最初に取得できるのが点群データです。そのままでは活用できないため、処理をして適切な情報の形に変換する必要があります。例えば、スキャン中に対象物以外の情報を取り込んでしまっていたら、余分な情報の削除を行います。また、立体物のスキャンは一方向からではないため、様々な角度からの情報を合成して位置合わせをすることが必要です。この作業により精度の高い情報が抽出できます。

・CADソフト

CADはもともと設計現場で手書き作業していた図面をデジタル化し、コンピューター上で再現したものです。ソフトを利用することで設計や図面作成を自動化し、業務の効率化を実現できます。また、それ以外にもデザイン分野や解析、シミュレーション、工作機械のデータ作成など様々なシーンで活用されています。

・モデリングソフト

3Dモデリングソフトは、コンピューター上で3DCGの造形作業ができるソフトのことです。取り込んだ情報の形状を変更したり、複数の情報を合成したりできます。主な種類は、ポリゴンモデリング、スカルプトモデリング、CADなどです。

・3D測定ソフト

取り込んだ情報をCADベースで測定できるソフトです。様々な計測機能を備えており、単純な検査からワークフローに沿った検査プロセスの自動化など幅広く活用できます。問題を洗い出し、カラーマップを作成することも可能です。

ソフトウェアを選ぶポイント

3Dスキャニングに必要なソフトウェアを選ぶ際、何に注目したらよいか解説します。主に次の3つのポイントを押さえておくことが大切です。

・自社の目的に合わせた機能を選択する

まずは自社が3Dスキャナーを活用して、何をしたいのかを明確にすることです。必要な情報や情報の活用方法をはっきりさせておくことで、必要な機能が見えてきます。必要な機能を備えていなければ業務効率が下がってしまいますし、反対に余分な機能が多く搭載されていると費用が高くなってしまいます。利用する機能だけを備えた3Dスキャナーを購入するためには、目的の明確化が大切です。

・ストレスのない処理速度を選択する

取り込んだ情報の処理速度は、製品のスペックによって異なります。シンプルな形状やコンパクトなサイズの対象物の場合、ある程度のスペックがあればストレスのない処理速度で作業してくれます。しかし、サイズが大きかったり形状が複雑だったりする場合や、精度や解像度の高さを求める場合、処理速度が遅くなってしまう可能性があります。スキャンする対象物や求める情報の品質に合わせたスペックの製品を比較検討することで、適切な処理速度での作業が可能です。

・セキュリティの高さで選択する

取り込んだ情報が漏洩しないよう、セキュリティ対策がしっかりしているソフトを選ぶのも一つの手段です。企業で取り扱う3Dデータが流出して悪用・転用されないためにも、セキュリティの確保は欠かせません。