3Dレーザースキャナー測量の価格について把握しよう
3Dレーザースキャナー測量の価格はどのくらいなのか?
3Dレーザースキャナーを導入するにあたって、気にすべき要素の一つが「価格」です。機器によって価格は大きく異なるので、よく吟味したうえで選ぶようにしましょう。
こちらでは、「高精度」「長距離」「小型」の3タイプの価格相場についてチェックしていきます。3Dレーザースキャナー測量をお求めの方の参考になりましたら幸いです。
高精度3Dレーザースキャナーの価格帯と選定ポイント

3Dスキャナーの導入を検討されている皆様の中には、高精度の3Dレーザースキャナーに関心を寄せている方もいらっしゃるでしょう。一口に高精度3Dレーザースキャナーと言っても、その種類は多岐にわたり、価格帯も大きく異なります。以下では、高精度3Dレーザースキャナーの一般的な価格帯と、失敗しないための選定ポイントを解説します。
高精度3Dレーザースキャナーの価格帯
市場に出回っている製品の価格帯を大まかに分類すると、以下のようになります。
エントリーモデル(数百万円~1,000万円台)
比較的手軽に導入できるモデルです。初めて3Dスキャナーを導入する企業や、特定の用途に限定して使用する場合に適しています。
ミドルレンジモデル(1,000万円台後半~3,000万円台)
多くの現場で活用されている価格帯です。機能拡張が可能なモデルが多く、導入後のニーズの変化にも対応しやすいでしょう。
ハイエンドモデル(3,000万円台~1億円以上)
最高レベルの精度、速度、計測範囲を誇るモデルです。最新技術が搭載されており、複雑な環境下でも効率的なデータ取得が可能です。
これらの価格はあくまで目安であり、メーカーやモデル、オプション機能によって変動します。
高精度3Dレーザースキャナー選定のポイント
高精度3Dレーザースキャナーを選ぶ際には、以下の点を慎重に検討することが重要です。
計測対象物の特性
計測対象物の大きさ、形状、材質、設置環境などを考慮します。屋外での使用が多いのか、屋内で狭い場所を計測するのかなど、使用環境に適したモデルを選びましょう。反射率の高いものや透明なものを計測する場合は、特定の技術が必要になることもあります。
作業効率とスキャン速度
計測にかかる時間は、プロジェクト全体の効率に直結します。現場での作業時間を短縮したい場合は、スキャン速度の速いモデルや、現場での位置合わせが容易な機能を備えたモデルが有利です。
長距離測量に適した3Dレーザースキャナーの価格帯

建設現場や大規模なインフラ点検、鉱山、文化財の記録など、広範囲を効率的に計測するには、長距離測量に対応した3Dレーザースキャナーが有効です。
しかし、導入を検討する際に気になるのが「価格」でしょう。以下では、一般的な価格の目安と、価格を決める要因について解説します。
長距離3Dレーザースキャナーの価格帯の目安
長距離測量に適した3Dレーザースキャナーの価格帯は、機能や性能によって大きく変動しますが、一般的な目安としては以下のとおりです。
エントリーモデル(数百万円台後半~1000万円台前半)
比較的シンプルな機能で、基本的な長距離測量に対応したモデルです。特定の用途に特化している場合もあります。
ミドルレンジモデル(1000万円台後半~2000万円台)
より高い精度や速いスキャン速度、長距離測定能力を持つモデルが増えてきます。複数のセンサーを搭載したり、悪環境下での使用に強い設計がされていたりする場合もあります。
ハイエンドモデル(2000万円台後半~数千万円以上)
最高レベルの精度、最長クラスの測定距離、高速なスキャン能力を備えたモデルです。複数の波長に対応したり、高度な画像処理機能・GNSSとの連携機能が充実していたりなど、最先端の技術が投入されています。
価格を左右する主な要因
長距離3Dレーザースキャナーの価格は、以下の要素によって大きく影響されます。
最大測定距離
どれだけ遠くまで測定できるかを示す指標です。距離が伸びるほど、高度な技術が必要となり価格は上昇します。
測定精度
どれだけ正確に距離や位置を測定できるかを示す指標です。高精度なモデルほど、コストがかかります。
スキャン速度
1秒間にどれだけのポイントを測定できるか、あるいはどれだけの範囲を短時間でスキャンできるかを示す指標です。高速なモデルは、効率的な作業が可能ですが、価格も高くなる傾向があります。
メーカー・ブランド
長年の実績や高い技術力を持つ大手メーカーの製品は、信頼性が高い反面、価格も高めに設定される傾向があります。
小型3Dレーザースキャナーの価格帯とその特性
小型3Dレーザースキャナーは、製造業での品質検査、文化財のデジタルアーカイブ、建設現場での現況把握など、その活用範囲は広がり続けています。しかし、「導入費用はどれくらいかかるのだろう?」「種類がたくさんあって、どれを選べばいいか分からない」と感じている方も多いかもしれません。
以下では、小型3Dレーザースキャナーの主要な価格帯と、それぞれの価格帯でどのような特性を持つモデルが入手可能なのかを解説します。
小型3Dレーザースキャナーの価格帯分類
小型3Dレーザースキャナーの価格は、その性能、計測精度、機能、ブランドなどによって大きく異なります。市場に出回っている製品を大まかに分類すると、以下の3つの価格帯に分けられます。
エントリーモデル(数十万円~150万円程度)
この価格帯のモデルは、3Dスキャニングを手軽に始めてみたい個人や小規模事業所、教育機関などに適しています。スマートフォンやタブレットと連携して使用するタイプや、ハンディタイプが主流です。
- 特性
- 比較的安価で導入しやすい。操作がシンプルで初心者向け。計測できる対象物のサイズや材質に制限があることがある。
ミドルレンジモデル(150万円~500万円程度)
プロフェッショナルな用途にも対応可能な、バランスの取れたモデルが多い価格帯です。精度や機能が向上し、幅広い用途に対応できます。
- 特性
- エントリーモデルより高精度で、計測可能な範囲も広い。複雑な形状や、ある程度のサイズの対象物にも対応できる。
ハイエンドモデル(500万円~数千万円以上)
最高レベルの精度と機能を誇るプロフェッショナル向けのモデルです。高度な計測技術、耐久性、特殊な環境での使用にも対応できる堅牢性などを備えています。
- 特性
- 極めて高い精度を実現。広範囲かつ複雑な構造物の高速・高密度スキャニングが可能。
どの価格帯を選ぶべきか?
どの価格帯の小型3Dレーザースキャナーを選ぶべきか迷った際は、「何のために使うのか」「どの程度の精度が必要なのか」「計測対象は何か」「予算はどれくらいか」といった要素によって決まります。
精度重視でしたら、ミドルレンジ以上、ハイエンドモデルが選択肢に入ります。手軽さやコスト重視でしたら、エントリーモデルから検討を始めるのが良いでしょう。
また、購入が難しい場合でも、まずはレンタルで実際の使い勝手や精度を試してみる、あるいは専門業者にデータ計測のみを依頼するという選択肢もあります。これにより、多額の初期投資を抑えつつ、必要な時に必要なだけのサービスを利用することが可能です。
高精度・長距離・小型などニーズに合った機器をご提案
「高精度」「長距離」「小型」の3タイプの価格相場についてお伝えしました。
3Dレーザースキャナー測量を行うのであれば、価格をはじめ複数の要素をチェックしたうえで機器を選ぶことが大切です。測量に使う機器をお求めでしたら、株式会社SGSにご相談ください。用途やニーズを伺ったうえで、適切な機器をご提案いたします。
3Dスキャナーや点群データの3dモデル・測量・測定器・GNSSなどに関するコラム
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